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第18回 元英語教師がキャリアチェンジ!「ラーメンブーム、大阪にもきっと来る」

元英語教師がキャリアチェンジ!「ラーメンブーム、大阪にもきっと来る」

20年前、大阪・堺に生まれた「とんりゅうラーメン」。その最大の売りは、17時間煮込んで作るコラーゲンたっぷりのスープ。コクはしっかりあるのに後味はあくまでもすっきり。週に何度も来店する常連客も多い。そんな庶民に愛される人気店の創業者は元英語教師。大阪のとんこつラーメンの源流を探る。

profile

趙 福来(ちょう ぼんれ)さん
有限会社とんりゅう 代表取締役社長(大阪府堺市)

15年に及んだ教職に終止符を打ち、趣味の食べ歩きから得たインスピレーションに従ってとんこつラーメン店を開業。地域密着の経営方針でサラリーマンやファミリー層の人気を得て事業を拡大。現在、堺市・大阪市に3店舗を展開。

「とんりゅうラーメン」加盟店情報
https://www.shinkuminet.com/shopguide/shopinfo_net1.html?id=1008379
趙 福来(ちょう ぼんれ)さん

突然教職を去り、「そうだ、ラーメン屋やろう」

突然教職を去り、「そうだ、ラーメン屋やろう」

趙福来さんがラーメン店開業を思い立ったのは、1990年代のラーメンブームの真っただ中。テレビでは毎日のようにラーメンの食レポが繰り広げられ、競うようにラーメン本が出版されていた。巷では有名ラーメン店のサクセスストーリーが喧伝され、一種の社会現象の様相を見せていた。しかし「麺と言えばうどん」の大阪ではまだまだアウェイな存在。ラーメン店の数も少なかったという。

「ラーメン屋をやる前は教員をしていました。15年間、英語を教えてたんです」
「じゃあ料理の経験は?」
「ありません。食べ歩きだけ。本で紹介されるような人気店はだいたい東京なんですよ。話題のラーメンを食べようと当時オープンした新横浜ラーメン博物館に行ったりしてました。それでとんこつラーメンにはまって本場の九州にも行きました」
「教員を辞めてからラーメン店で修行をしたりとかも‥‥?」
「してないです。ただ妻が居酒屋をやってまして、その手伝いはしていました」
「それは楽しんでやっていたんですか?」
「そうですね、楽しかったですよ」

「ラーメン屋をやろう」と思ったのが先だったか、教職を捨てるのが先だったかは定かではない。スイッチが入った途端、それまでのキャリアはあっさり捨てていた。38歳のときだった。

しかし料理の経験があるわけでもなく、飲食店経営といっても手伝い程度。「ラーメン屋」という既定路線だけやけに鮮明で、それ以外は明確なビジョンをほとんど持っていない元英語教師。正直、親戚にこんな人がいたら普通は心配で仕方ない。しかし当の趙さんは「不安は無かった」と当時を振り返る。義兄も「これからラーメンはもっと流行るよ」と、そんな趙さんの背中を押してくれたという。

特製醤油とんこつ
特製醤油とんこつ
こく旨しょうゆとんこつ
こく旨しょうゆとんこつ
特製とんこつ
特製とんこつ
特製辛みそ
特製辛みそ
つけ麺
つけ麺
しょうゆ
しょうゆ

料理経験も修行期間もゼロ。まず決めたのは店舗。

料理経験も修行期間もゼロ。まず決めたのは店舗。

「根拠は無いんですが、自信というか確信がありました。不安はまったくありませんでした」
「でも修行にも出ずにラーメン店を始めるって、まず何から始めたらいいのかも分からないんじゃないですか?」
「ああ、それはですね(笑)。駐車場付きで隣がパチンコ屋という立地の空き店舗が近所に出て、まずそこを契約したの。元はうどん屋だったかな」

以来20年、地域に愛されるとんこつラーメン店として、とんりゅうラーメン堺石津本店は創業の地で営業を続けている。

「‥‥場所からですか」
「そうです、まず場所を決めました。だからこれ言うとアレだけど、最初の頃のクオリティはイマイチだったと思いますよ。時効だと思うから言っちゃうけど(笑)」

開業から400日、趙さんは食べ歩きで鍛えた舌だけを頼りに1日も休むことなくとんりゅうラーメンを営業。余裕が出てきて人を雇えるようになると食べ歩きを再開した。1泊2日でラーメン9杯を食べる東京弾丸ツアーを決行したこともある。今もラーメン研究の手を抜くことはない。

「『今日もおいしかった』という声を聞きたかったら、明日はもっとおいしいものを提供しないといけない。それをずーっと続けていかなければいけないんです」

とんりゅうラーメンはそんな不断の努力の結果、開業から3〜4年という短い期間で店舗数を拡大した。しかし想定通りにはいかないのが事業経営。

「実は5店舗つぶしているんです。今思うと天狗になっていた」

趙さんの目が行き届く店舗数を超えた時点で、品質やサービスにばらつきが出るようになったのだ。皮肉にも元教育者を悩ませたのは「人」だったという。順調に思えた事業拡大がもろ刃の剣になってしまったのだ。

とんりゅうラーメン堺石津本店
とんりゅうラーメン堺石津本店
堺石津本店の店内。本棚を埋めるマンガ。
堺石津本店の店内。本棚を埋めるマンガ。
とんりゅうラーメン堺泉北店
とんりゅうラーメン堺泉北店
とんりゅうラーメン長居店
とんりゅうラーメン長居店

不安と思わないのは「覚悟」があるから。

不安と思わないのは「覚悟」があるから。

そこに競合店の増加という追い打ちがかかった。「キムチ食べ放題」などコスパ施策を次々打ち出すが所詮は小手先。結局いくつかの店舗を整理して、現在は「完璧に目が行き届く店舗数」という3店舗の丁寧なマネージメントに徹している。

「あの経験は勉強にもなりました。何もしないでいると商品やサービスの質は下がります。プラスを継続して初めて現状維持できる。現状維持というのは実質のプラスなんです。つまり品質を向上させようと思ったら、さらに高いレベルのプラスを継続し続けなければいけない」
「それができるのが今の規模ということですね。今後もこの規模を維持?」
「いえ、それはわかりません。強豪ひしめく関東にも進出してみたいし、韓国語と英語ができるから海外進出も狙っています。いろんな国でラーメンを食べてみたんですが、麺の品質は日本が一番です。うちの麺で世界で勝負してみたい」

「料理人というよりは経営者」を自任する趙さん。虎視眈々とチャンスを窺っているようだ。

「20年間、大変とか苦しいと思ったことはあっても不安を感じたことはないんです。それは創業当時から変わらない。間もなく60歳ですがこれからもそうだと思います」
「そのメンタルはどうやったら維持し続けられるのですか?」
「それは『覚悟』ですよ」

三種盛
三種盛
餃子
餃子
鶏ムネ肉唐揚
鶏ムネ肉唐揚
チャンジャ
チャンジャ
鶏唐揚
鶏唐揚
げそ唐揚
げそ唐揚

プレミアム会員限定PRESENT

お食事券
10名様

応募締切
2017年9月30日(土)

賞品

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とんこつラーメン
とんりゅうラーメン(大阪府堺市)

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